プロフィール

まみ

Author:まみ
暇さえあれば映画映画映画。

本館『 Bliss Room 』

ブログ検索

最近の記事

カテゴリー

最近のコメント

最近のトラックバック

過去ログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Cinema diary
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山の郵便配達


80年初頭の中国・湖南省西部の山間地帯。長年、郵便配達をしてきた男にも引退の時が近づいた。ある日、男はその仕事を息子に引き継がせるため、息子とともに自らの最後の仕事へと出発する。それは一度の配達に2泊3日を要する過酷な道のり。重い郵便袋を背に、愛犬《次男坊》を連れ、険しい山道を辿り、いくつもの村を訪ねる。父は多くを語らず、黙々と仕事をこなす中で、道筋や集配の手順、そしてこの仕事の責任の重さと誇りを息子に伝えていく。父に対して少なからずわだかまりを抱えていた息子も、そんな父の背中を見ながら、徐々に父への思いを新たにしていくのだった…。

秀作です。静かな感動にいくつものシーンで涙がこぼれた。多くを語らずとも、父と子の心がしだいに通っていく様子が手に取るようにわかる。山岳地帯の景色もまたすばらしく美しくて、心が清められる。あちきはビデオで見たんですが、画像のきれいなDVDで見るほうをおすすめします。
片道3日もかかる道のりでの郵便配達。そんな苦労までしても届けるのは、山奥で手紙を待っている人々がいるから。必要とされているから。父はこの仕事の尊さを息子に教えてやりたかったんだねきっと。最後の仕事納めを息子とともにやれた父はさぞ感慨深かっただろう。そしてこれまで交流をふかめてきた山の人々に最後の顔見せをするのが切なかったに違いない。旅を通してはじめて息子が自分のことを「父さん」と呼んでくれたシーンや、息子が父親をおんぶして小川を渡ったシーン、それはもう感動して涙が出ました。おんぶされてる父親が声をころして静かに泣いていたんですよね。かつては生まれたばかりのこの子を肩車してやっていたのに、今はおんぶされる立場になったんだ、と。仕事で家をあけがちだっただけに、知らぬ間に大きく育った息子になんともいえない気持ちになったんだろうな。
1人暮らしの目の見えないお婆さんが登場するんですが、孫からの手紙をずっと楽しみに待っているんですよ。でも都会へ出て行った孫は手紙を全然よこさない。それをかわいそうに思った郵便配達の父親は、ひそかに孫からの手紙と嘘をついて、自分でありもしない手紙をずっと読み聞かせていたんです。郵便配達の息子は今回の旅でそれを知り、自分もそれにならってお婆さんに読み聞かせる。その手紙の朗読を聞いたお婆さんは「まるで孫が読んでくれているようだ」と嬉し涙を流すんです。このシーンもかなり泣けました。こういう優しい嘘は、ついてもバチがあたらないよ。お婆さんのためにも、ずっと読み聞かせてあげてほしい。
今の時代はメールで何でもやり取りできるけれど、人里離れた場所に今でも暮らしている人々がいる限り、こういう仕事はずっと残り続けていくんだろうな。むしろ大事にしていってほしいと思う。
スポンサーサイト

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://wonka.blog23.fc2.com/tb.php/83-991f174f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。